どうする、実家のこれから?親世帯、子世帯で一緒に考えよう

子どもが巣立った家で夫婦二人暮らし。屋根や外壁なども傷んできたし、周りに空き家も増えてきた。リフォームして住み続けるべきか、それとも住み替え?ベストな選択に繋がるヒントを「ベツダイリホーム」の安藤氏と分かりやすくお伝えしていたします。

柳井:「これから実家をどうする?」ということは、親世帯の問題であり、子世帯にとっての問題でもあります。日本は核家族化が進んでいるので、子世帯がマイホームを持ちたいと考えた際、ほとんどが土地を買って家を建てているんですよね。

実際にこんなケースがありました。
子世帯の希望エリアは明野周辺でしたが、予算に見合う土地が見つからず、結局明野から随分遠くに離れた場所にマイホームを建てました。でも実はよくよく話を聞いてみると、ご実家が明野なんです。
そこで、私が疑問に思うのは、本当に明野の実家を活かすことを検討しましたか?ということ。実家の建て替えや増改築という選択肢がなかったことが少し残念でした。

安東:二世帯住宅以外の選択肢もたくさんありますよ。

例えば、明野のご実家を息子さんにお譲りになって、ご両親は生活利便性が高い街中でマンションライフを送ることもできます。
やはり子世帯が家を建てようと思った時に、自分たちの財布しか見ずに判断してしまうことが多いようですね。これぐらいの予算なので、土地はこのエリアじゃないと厳しいとなってします。

柳井:実家のこれからを考えるうえで、親世帯、子世帯の話し合いはとても大切だと思います。
実家をリフォーム、リノベーションして同居するにしても、そこにどんなメリットがあるのかを考えると・・・「共働きなので、子どもが急な病気になった時に頼りになる」、「可愛い孫の成長を見守ることができる」などそれぞれが、同居という選択肢をありだと思えたなら、現実味がグッと増します。

安東:親子関係も時代とともに変化しています。友達のように、なんでも話せるし、信頼できる関係性の親子も多いですね。社会人になっても実家から通勤していたりするので、親と一緒に暮らすことに抵抗感がないようです。

あと最近感じるのは、子世帯で地元愛の強い人が多い気がします。結婚してからも慣れ親しんだ利便性や実家が近い安心感を考え、自身が生まれ育った地から、わざわざ他のエリアに出ないのかもしれません。

柳井:親世帯にとっても家族の思い出が詰まったマイホームがある場所は特別でしょう。しかし、その想いが強すぎると、雨漏りしようが、両隣りが空き家になろうが、「苦労して建てた家を手放したくない」と頑なになってしまう。

でも少し考えてみてください。セカンドライフを明るく有意義なものにすることが目的なら、価値を高めて売却することは「手放す」のではなく「未来を手に入れる」選択だと思いませんか?

安東:ベツダイリホームには、親世帯が実家のこれからについて相談にいらっしゃることが多いですね。

例えば郊外の団地で築40年ぐらいの住まい。子どもたちはみんな独立して県外に出ていて、夫婦二人で暮らしています。二階は物置きで、雨漏りや外壁の汚れなど建物も傷んでいる。団地の近くにあったスーパーも撤退して、病院なども遠いのでどうしよう・・・と。
お話を伺うと、リフォーム会社ではリフォームを勧められ、不動産屋さんでは売却を勧められたと。

どれが正解なのかは、それらをしっかりと比較検討することから始まります。その際に自分たちのことだけでなく、次の世代のことも考えることが大切なのではないでしょうか。

こんなにあります。
実家のこれから。

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